やなか chic
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店の花達

19970208

ひろみさん

職業 花・植木販売業



店内に入ると不思議な感じがします。ふつうイメージする花屋さんとは風情がちがい、花や木は売りものではなく、まるで部屋に飾っているように見えてきます。(そう、店にガラスケースの保存用冷蔵庫がないのです。)
自分の好きな花と季節のものを仕入れに行くから品揃えもひろみさんらしいセンスを感じます。例えば今日もこんな色もあるんだあと驚く程の菊があって、菊を仏さま用のイメージでとらえている人はきっと気づかなかった目の覚めるような思いをするでしょう。


花木屋店内 QTVR
プラグインホルダー内にQuickTime VR Componentsが必要です。

店は木造の古い家を使っています。今から3年前の春、食器のガレージセールをした時に花も一緒に置いてみたのが始まりだそうです。ですが、彼女と花とのつきあいは長く草月流の師範でもありますが、そんなかしこまった雰囲気を感じさせない明るい女性です。

ひろみさんの写真

「気ままに自分の好きなことをする。」という形が花屋になりました。好きな花は幼稚園の頃、通園途中に咲いていた紫陽花だったのですが、今はどんな小さな花でも咲いてくれた時嬉しいし、嫌いと思いこんでいた花にそれぞれの良さを発見することも喜びになってきたそうです。先に紹介した菊もそんな花の一つです。
来客の合間の静かな時間はやかんを置いた石油ストーブにあたりながら、法隆寺と天皇の系譜を夢中で調べています。自分にとって必要なものとそうでないものがはっきりしていて、欲張らなくても豊かな時を過ごすことに、ひろみさんは「清貧」という言葉を充てています。自分の心に軸をもった、流行にながされない素敵な人です。

花を媒体としてひろみさんの人柄に魅かれ、店は時としてサロンになっています。ひろみさん自身も、変な(?)人と出会えるたのしさを花屋さんの楽しみの一つにあげていました。

ギャラリーにも彼女の撮ったネコがでる予定です。

店の外観

花木屋 文京区根津2ー21ー7(不定休 OPEN だいたいam 11:00ぐらい)

地下鉄千代田線 根津駅から徒歩5分、自称花木屋通り沿い
(アズキ最中で有名な芋甚のそば)


endou@yanaka.com