Seasonal Scenes

20010924

これが本物の 谷中生姜


今でも谷中生姜を極秘に栽培している某所の入り口

谷中生姜、夏になるとビールのつまみに最高ですね!で、飲み屋さんでもたまに話題になるのは、

A:「なんで谷中生姜なの?」
B:「えっ谷中でとれっからじゃねえの〜」

生姜を谷中で作っていたのはずいぶん昔、谷中ではなく主に線路をはさんだ日暮里の方で作られていたらしいのですが、いつの間にか新生姜の茎をちょこっと残したスタイルが名前になったような...(谷根千32号 1992年7月15日発行に詳しくのっています。 )

この生姜を人知れず栽培している生産者の野澤先生(うちのネコの主治医さんです)によると

「これは絶滅危惧というより谷中の逸品としかいいようがない代物である。種生姜となる生姜は昔と同様、川口方面の金生姜を使っている。本場物の本物でこれ以上の贅沢はない。味は最高。7月から8月にかけて生姜の圃場に足を踏み入れれば生姜の香りが鼻まで漂って来る。そうしたなかで掘り出す生姜は辛味が旨みとなって味わえる。めったに口に出来ない新鮮な野菜の、しかも本場物のこだわりは絶滅させずに残していってもらいたいものである。」谷中自然史博物館より引用

という熱の入り様で、「絶滅させずに残していってもらいたいものである。」というか頑張って残してください、お願いします。と言う気持ちになってしまいます。

今年も出来たから取りに来てくださいよ!というありがたいお誘いに、さっそく某所の畑にお邪魔して、ひと株ぬかせていただきました。

適当にぬくと面倒なことになりそうだったので、先生の指示通り、株を丸ごとつかんで垂直にゆ〜っくり、ゆ〜っくり引き抜きます。途中ブチとかボツとか何か切れる音がして不安になりますが、見事しっかり育った生姜が出てきました。写真の手前のジャガイモの様な部分が、種になった生姜、そこから横に枝分かれして新生姜が出来ています。

そういえばなんで横一列なんでしょう?放射状に出来ても良さそうなのに??

先生曰く「別にこだわって作ってるんじゃなくて、ただ季節を感じられれば良いんですよ」ん〜谷中人語録ですね。

抜いたその日のうちに食べてくださいね!と強く言われたので、家に戻って早速味噌をつけてガリッといってみました・・・・・

カ・ラ・〜 い !!

いやいや新鮮な生姜がこんなに鮮烈に辛いとは...しばらく頭がぼっとするくらいの辛さです。しかしその後の香りの良さは食べてみないと分からないですね。

ご馳走様でした。


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