Seasonal Scenes

19970511

 

地� の魅力

たしか、薫風という銘のお茶がありました。その名のように草の薫りする気持ちいい午後だったので、風に誘われて外へでてみました。ただぶらぶらと地� を見ながら暇をつぶしていると、いろんなものが見えてきました。
なつかしいへび苺。はこべの奥にキレイな真っ赤な実をつけて潜んでいました。この禁断の苺はおいしそうに見えて、誘惑にかられてつい口の中にいれてみたくなります。さらに真相は定かではありませんが、この苺はへびが食べるそうなので、小さい頃へびの出現を待ったことがあるんです。本当かな?

好奇心をもって地� を眺めると、視線はかなり低くなってゆきました。普段なら踏んでしまうだろうはずの雑草?の花が美しかったり、あるいはその反対にグロテクスだったりするのに驚いてしまうのです。知っているつもりでいるのに、地� には魅力がいっぱいであることに「おおっ!」と心動かされて初めて納得するんですね、これが。しかも、その雑草?の名前は知らないんです。まあ、知っているからなんだということではないのですが、性格が人間なものだから、知らないとこれは何だろうということになるわけです。
そうこうしていると、あっと言う間に数時間がすぎてしまいます。のどが渇いてお茶でもしようということになりました。今日は寛永寺横に最近できたオープンテラス風のケーキ屋さん。夏らしいミント風味のシフォンがおいしかったです。この次は、空を眺めて午後をすごそうかなと思います。