19990701
あげ
ある日私の家宝である山椒の木に鳥の糞のような形のうごめくものがついていた。いつの間に?『あげ』はパクパクこの木を食い荒らしはじめ、焦った私はダミーの山椒を花屋のひろみさん(やなかCHIC参照)から買い、家宝を食べるのをやめてもらった。 サラリー女の私は、子供みたいに『あげ』の成長を見続けられないのが残念だった。そして、一株の山椒を食い荒らして10日後の日曜日。『あげ』は堂々とした体格をもち、さらに他のどんなアゲハ蝶の幼虫よりかわいらしい青虫に成長した。体の緑の具合といい、頭の古代遺跡のような模様といいユニークだ。その顔はこっちを向いて微笑んでいるようにさえ見えた。
(参考)これは近所のミカンの木についた幼虫
すべてが解決して数日後の朝、頭の上にアゲハ蝶が舞った。どきどきしてみつめていると、蝶は近くの木に卵を産み付けた。これが『あげ』かどうかはわからないが、また糞のような『あげ 2世』が孵ったらまた育ててみよう。と思った。そして私の大切な『あげ』は、いまパソコンの壁紙になっている。(気持ち悪いと思った方、「ごめんなさい」)
※この記事を書くにあたって、【あおむし園】の塚田 彰さんに色々お世話になりました。『あげ』についてもっと色々知りたい方は覗いてみて下さい。 |