第30回・江戸里神楽 松本源之助の会
平成10年10月27日 前進座劇場

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●口上を述べる源さん

あいさつを終えるといつの間にか、いつもの調子の落語調になっています。

お客さんに「今日は”地方”の方がたくさんいらして大変ですね〜」なんていわれちゃって、「いやいやどうも....」なんて言ってはみたものの、うちは全員下町の生まれなんだけど・・・、そこでふとプログラムを見ると【地方】【地方】って書いてある!これはですね、【じかた】と申しまして、後ろで演奏している裏方さんの事なんですね、、、(笑) 等々

舞台はこんな感じで始まりました。

第1部

第1部は【組曲 神楽囃子】と題して、有名なお神楽を数曲披露しました。舞台は回り舞台になっていて地方(演奏者)の手元をじっくり観察することが出来ます。
いつもは踊りの裏に隠れてよく見えない部分です。細かくて大変な仕事です。

第2部

第2部は【釣り女】と題された創作神楽です。もともとは狂言から派生して日本舞踊の一曲なのだそうですが、これに源さん独特のアレンジが加わっています。

まず始めに、どこかの地方のお殿様が現れます。彼は非常に信心深いので、神様から釣り竿を頂いたという設定になっています。

その後に太郎冠者という役どころのお調子者が現れます。彼はさきのお殿様に呼ばれて出てきます。

場面は左から右へと進行します。暇を持て余している殿様は、神様から頂いた釣り竿で釣りをすることを思いつきます。早速太郎冠者に竿を持ってこさせて釣りに興じます。

舞台のそでに糸を落としてみたところ、なんと女が釣れてしまいます!!その上、顔を見るとそれはそれは美しいお姫様です。お殿様は早速祝杯をあげてお祝いをします。

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